浅野と小畑を結ぶ道は「天神坂」と呼ばれています。
小畑天満神社の前を通るためにこの名前がついたのでしょう。ここにも風土記の逸話が残っています。
毎年十一月になると、日本中の神様が出雲大社に集まることになっています。
小畑天満神社の神様もこの坂を越えて出雲へ向かうわけですが、坂の頂上から少し浅野へ下ったところに
砥石の材料となる石が山からむき出しになっている場所がありました。
神様はここで包丁を研いでから、出雲へ行きます。そして、全国から集まった神様たちの料理番となって腕を振るうそうです。
【ぶらり市川散歩道 67ページ 天神坂より】
浅野~小畑間に設置されている看板。
小畑天満神社は昔は大宮天神社と呼ばれていました。
天正七年(一五七九)に書かれた『大宮天神社次第』によると、
「練テノ相撲」「獅子舞」「田楽踊」「龍音舞」「流鏑馬」などが行われていたとのことです。江戸時代姫路藩主の崇敬が厚く、現在の姫路市砥掘に鳥居を設けて逢拝したとされます。また、祭礼には必ず代参させて、敬意を表すために西田中で下馬させて参詣でさせたと伝えられています。
また、小畑天満神社の裏山の頂上には古墳も確認されているそうです。
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