市川御伽奇譚とは


 

 市川町の歴史の古くは縄文時代の古墳の数k図に始まり、奈良時代に編纂された播磨国風土記にも登場します。

豊かな自然に恵まれた市川町は古くから栄え、農耕文化、狩猟文化、宗教観が脈々と受け継がれてきました。

その営みの中で生まれた逸話は、当時の様子をうかがい知る貴重な手掛かりとなっています。

 

 市川町では、昭和六十二年から町内の史跡や逸話を毎月一つずつ広報で紹介し、平成十八年にはその中の二百三重四編を

「ぶらり市川散歩道」として、一冊の本にまとめられました。

 

 この市川御伽奇譚は、その「ぶらり市川散歩道」から『少し不思議なお話』を選りすぐって集めています。

典型的な狐狸にまつわるお話。神仏にまつわるお話。これらは単純な物語としては勿論、時代時代の文化や宗教観を含み、

じっくり読み解くほどに歴史的な資料としても楽しめるものとなっています。

 

 むかし誰もが祖父母から聞いた物語のように、日本人の懐かしさにすっと溶け込む素朴な物語をお楽しみください。

 


市川御伽奇譚は市川町教育委員会発行のぶらり市川散歩道を元に作成しておりますが、教育委員会の許可のもと、詳細な言い回し等は読みやすさ・伝わりやすさを重視し一部文章を変更しております。