上田中の諏訪神社の境内に「厄神斎」をおまつりする社が建てられ、毎年盛大にお祭りが行われています。
これには由来があります。明治のころ、この付近に毎夜お化け幽霊が出るという場所がありました。ある日の夜、上田中の永勝寺の和尚さんが檀家のお参りを終えてそこを通りかかると、白髪で長くて白い髭を老人が現れました。
この老人は「わしは厄神斎である。この付近の村人が病気や災難で困っているので、これを救ってやりたい。ここに社を建て、祈願すれば諸々の災難を除いてやる」と告げてどこかへ去っていきました。
さっそく村人は社を建て、願い事を祈るようになりました。そしてこの地は厄神山と呼ばれるようになりました。
後に、社は諏訪神社の境内に移され、人々の厚い信仰を集めています。
「厄神斎の由来」より
【ぶらり市川散歩道 292ページ 厄神斎】
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