岡部川を御船橋から少し下がったところに岩場があり、深い淵になっているところがあります。ここは地元の人々から夫婦岩と呼ばれていますが、この名の起こりについては悲しい物語があります。
今から400年前、上瀬加には太田道祖と名のる武士が城を築き、勢力をふるっておりました。
その家臣に青柳四郎兵衛という20歳の若武者がおり、絹枝という娘と出会い、互いに好意を寄せるようになりました。
しかし、天正4年(1576)と豊臣秀吉の播州攻めが始まり、瀬加の城も大軍に囲まれ、家臣たちは次々討死していく中、
四郎兵衛と絹枝の二人も力尽き、これが最後と岡部川の岸で差し違えて死んでしまったそうです。これ以後村人たちは
二人をしのび、夫婦岩と呼ぶようになったとの事です。
『瀬加村誌』より
【ぶらり市川散歩道 29ページ 夫婦岩より】
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