澤の西方の山麓、神河町との境近くに猿田彦神社が鎮座しています。昔この付近は新野庄と呼ばれ、
「播磨国風土記」に登場するように早くから開けた場所でした。神社は古くから崇敬を集めており、
明応年間(約五百年前)には播磨国守護職赤松政村が領地を寄進した記録があります。
また明暦三年(一六五七)、義民として有名な上月平左衛門が領主となり、本殿が造営されています。
社殿の左には「御敷岩」と呼ばれる大きな岩があります。
大汝命(オオナムチノミコト)と小比古根命(スクナヒコナノミコト)がこの岩の上から村々を見下ろして、
まつりごとの相談をしたと言い伝えられています。
【ぶらり市川散歩道211ページ 猿田彦神社】
実際の御敷岩。
大汝命(オオナムチノミコト)は大国主(オオクニヌシ)の別名で、
少彦根命(スクナヒコナノミコト)は一寸法師の原型になったとされる神さまです。
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